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14歳の君へ
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『14歳の君へ どう考えどう生きるか』
以前に『14歳からの哲学』という本でご紹介した、池田晶子さんの新刊本です。

今回も、14歳の中学生向けに書かれたメッセージですが、子供たちに未来を示すことができないわたしたち大人が、真っ先に読まなくてはいけない内容となっています。

なかなか古い常識から抜け出せず、日々疲れながら生きているわたしたち大人。

この辺で、元気が出てくる生き方に変えてみませんか。

この本では次のように、未来ある子供たちにハッキリと人生を説いています。

「人が生きてゆくのは、よい人生を生きるためだ。自分にとってのよい人生、幸福な人生を生きることが、すべての人の人生の目的だ。悪い人生、不幸な人生を生きたいと願う人はいない。すべての人は、よい人生を生きることを願っている。それなら、人は、悪い心でよい人生を生きることはできるだろうか。人をだましたり、人を蹴落としたりしながら生きてゆく人が、よい人生、幸福な人生を生きていると君は思うかい?

悪い心になった時、人はよい人生を生きることができなくなるのだから、生きる目的だって、本当はなくなっているんだ。悪い心になってまで生きなければならない理由なんか、本当はないんだ。このことに気がつくのが怖いから、世のほとんどの大人たちは、適当に悪いことをしながら、悪いことをしている自分をごまかしながら、なんとなく生きてゆくことになっている。こういう人生を幸福な人生だと君は思うかい?

もし君が本当に幸福な人生を生きたいと願うのなら、だから、遅かれ早かれ、死の恐怖と対面し、これを克服しなくちゃならない。今すぐでなくてもいい。でもそれはいつか必ずしなくちゃならないことだ。難しいことだ。大変なことだ。これは人生の一番大変な課題なんだ。だって君は、幸福な人生を生きなくちゃならないからだ。

大丈夫、そう思っているなら、そう思っているそのことで、必ず幸福な人生を生きることになる。たとえどんなに不幸な時代であっても、幸福な人が不幸になることだけは決してないと、約束するよ。」

いろいろ人生のあかのついたわたしたち大人も、今一度姿勢を正して生きたいものです。
by takeuchisumio | 2007-01-22 17:29 | 内面への旅
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